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遺伝子のリストは調べ尽くされ、人工知能は夢物語ではなくなった。
「知」が神秘に踏み込もうとする一方で、地球の環境は危機に瀕している。
知識科学の急速な発展と広大な研究領域を俯瞰する8冊。
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イノベーションと日本経済
後藤晃 著
岩波書店 2000年
ISBN4-00-430684-1
本書では、ナショナル・イノベーションシステムの概念についての解説、日本とアメリカにおけるイノベーションシステムの進化プロセスの素描などが与えられた上で、低迷する日本経済の持続的成長の可能性が考察されている。NIS研究への好個の入門書である。(永田晃也)
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科学を考える
人工知能からカルチュラル・スタディーズまで14の視点
岡田猛・田村均・戸田山和久・三輪和久 編著
北大路書房 1999年
ISBN4-7628-2129-2
本書は、科学哲学、科学社会学、科学史などの「科学を科学する」分野の研究動向を、方法論に関する説明や科学者に対するインタビュー記事を含めて立体的にレビューした解説書である。モード2の議論に関心をもたれた読者は、本書によって科学論のさらなる沃野へと招かれるであろう。そして、この領域の研究が、「知識を科学する」分野と深い類縁を持つことに気付くはずである。(永田晃也) |
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中央研究所の時代の終焉
リチャード・S・ローゼンブルーム/
ウィリアム・J・スペンサー 編
西村吉雄 訳
日経BP社 1998年
ISBN4-8222-4132-7
原著のタイトルである「イノベーションのエンジン」とは、企業における研究を意味している。そのあり方が内部化された基礎研究から、産学連携や戦略提携などを伴う外部化の方向へと変化しつつある実態を、ハーバード・ビジネス・スクールの討論会に集まった第一線の研究者たちが明らかにしている。(永田晃也)
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エージェントアプローチ 人工知能
スチュワート・ラッセル/
ピーター・ノーヴィグ 著
古川康一 監訳
共立出版 1997年
ISBN4-320-02878-3
知的エージェントを構築するための最新の人工知能技術を、多くの分かりやすい説明によって、網羅的に解説した本。原著は、全米の600以上の学校で教科書として採用されたほどの名著である。(伊藤孝行) |
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「ネットワーク経済」の法則
アトム型産業からビット型産業へ―変革期を生き抜く72の指針
カール・シャピロ/ハル・R・バリアン 著
千本倖生/宮本喜一 訳
IDGコミュニケーションズ 1999年
ISBN4-87280-377-9
ネットワークの発展により、ソフトウェア、音楽、書籍などの情報財が多く取り引きされている。情報財の特徴として、最初のひとつを作るためのコスト以外は、生産するためのコストがほとんどかからないという点がある。本書は、情報財に基づくネットワーク上での市場の解析と、実践的なビジネス戦略にいかにして役立たせるかという方法が、分かりやすくまとめられた読み物である。(伊藤孝行) |
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未来の遺伝子
生命のはるかなる旅
佐倉統 編
東京書籍 2002年
ISBN4-487-79587-7
遺伝子とは何か? 遺伝子解明がもたらす社会的意義について、科学論的立場、情報的立場、進化的立場、生化学的立場、教育的立場から論じている。(小長谷明彦) |
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電縁交響主義
ネットワークコミュニティの出現
金子郁容ほか 著
NTT出版 1997年
ISBN4-87188-540-2
ネットワーク生態学は生物連鎖や知人関係、情報通信などの物理的、経済的、あるいは社会的なつながりにおける、結合法則や情報の流れを解明するものだが、本書内の「ネットワークの形態論」(松岡正剛、pp.349-353)でもふれられているように、研究としてはまだ少ない。最近の研究報告ではあるが、上林「インターネット空間を包括した地域社会デザイン」(「信学技報」
IM39-3, pp.11-18,2001)等もネットワーク生態学の参考になる。(林幸雄)
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成長の限界
ローマ・クラブ「人類の危機」レポート
D・H・メドウズほか 著
大来佐武郎 監訳
ダイヤモンド社 1972年
ISBN4-478-20001-7
ローマ・クラブから委嘱されたグループによる研究成果をまとめたもので、システムダイナミクス・モデルにより、地球規模の工業化、人口増加、栄養不足、資源の枯渇、環境の悪化を予見し、人類の成長の限界を説いた話題の書である。(中森義輝)
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