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2024年4月19日号
 
 

4月の新刊

俯瞰する知 原島博講義録シリーズ
巻1 情報の時代を見わたす

■原島 博
■A5判変型 264頁 定価 本体2600円+税
■2024年4月23日発売

「顔学」をはじめ専門を超えて幅広く活躍してきた情報工学者、原島博の集大成。専門知を超えて「俯瞰する知」を提唱する講義録シリーズ第1巻。情報技術の通史を一望し、情報社会の未来をデザインする方法を探る。落合陽一推薦。

●●●担当編集者より●●●
『感じる・楽しむ・創りだす—感性情報学』 が2004年5月刊行なので、監修者の一人である原島氏と工作舎の縁は今年でちょうど20年になる。編集を担当した十川は「他大学の先生たちを引き込み、構築していく原島さんの手腕はみごとだった」と振り返る。その後の出会いは、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の学長だった坂根厳夫氏へのコンタクトがきっかけだった。東京大学に招かれて連続講義をするからというので聴講に伺うと、そこが大学院情報学環(2000年設立)原島研究室の講義室だったのだ。学生たちの活気に押され2010年秋、坂根厳夫 『メディア・アート創世記』 を刊行した。そして翌年の6月から原島塾が始まり、現在まで続くさなかに 講義録シリーズ全10巻 が始動することとなった。
そんな20年をぼんやりと思いながら、ふと「情報学環」の“学環”って何だろうと、サイトを訪ねてみた。新たな研究組織の名称として、理工学系の原島教授たちが発案した「学環」だったが、迷いもあった。そこで当時の副学長に相談を持ちかけた。副学長は農学生命科学の蚕の研究者で「環」にピンときたらしい。決まりである。環—蚕—繭。
いま、この繭から紡ぐ糸を再び針の目に通しました。しばらく縫い合わせたり編んだりしますので、ときどき気にしていただけると幸いです。巻2は6月の予定です。 (田辺澄江)

 
 

近刊情報

俯瞰する知 原島博講義録シリーズ
巻2 宇宙138億年から学ぶ

■原島 博
■A5判変型 約280頁 予価 本体2600円+税
■2024年6月発売予定
宇宙や生物は理科、世界史は社会と、知識や時間軸を独立して教えられた。宇宙は、別々の学術分野で探求されてきたからだ。本書では、それらを分野の枠を飛び越え時間を連続してつなげる。専門知を超えて「俯瞰する知」を提唱する講義録シリーズ第2巻。

全巻構成は こちら。

 

お知らせ

 

4/21(日)雑司が谷鬼子母神通りみちくさ市出店

◆去年のみちくさ広場から続いてみちくさ市にも出店。販売する書籍の数も増やします。今年は傷みのある書籍も特別価格で販売! グッズも新たに「桃山鈴子さんのポストカード」を10種類追加しました。また、購入冊数分の工作舎オリジナルカード・しおりをプレゼントします。今年から電子決済を導入しました。当日はぜひお越しください。詳細は こちら。

5/15(水)までジュンク堂書店池袋本店にて『中世パリの装飾写本 改訂新版』パネル展開催中

◆『中世パリの装飾写本 改訂新版』 から選り抜かれた豪華な写本のページ16枚をパネルにして、ジュンク堂書店池袋本店4F人文コーナーの壁に展示されています。また、本書をご購入いただくと、羊皮紙の特典がつきます。

 

5/13(月)〜6/20(木)早稲田大学生協で工作舎開催フェア

◆早稲田大学生協ブックセンターと早稲田大学生協戸山店で工作舎フェアを開催いたします。生協会員は15%オフ! 約140点の書籍が各店舗の棚に展開されます。

 

kousakusha TOPICS

◆全国の丸善ジュンク堂書店 「defrag3」 刊行記念店頭フェア開催! 49名の書店員が選んだ美術書カタログから97タイトルを集めたフェアです。工作舎は 『ムーン・トラックス』 を選んでいただきました。後期の5月6日(月)〜5月26日(日)に棚に置かれます。

◆5/11(土)〜6/28(金)、ブックファースト新宿店で人文系出版社による恒例の「蔵出し本フェア」が、地下1Fメインフェアコーナーで展開されます。工作舎も非常に希少な本を30点出品します。お早めに。

◆長らく品切れになっていた 『感じる・楽しむ・創りだす 感性情報学』 のカバーを増刷して復刊! 『俯瞰する知 原島博講義録シリーズ』 の原島博先生らの監修で、2004年に刊行し好評でしたが品切れに。20年の時を経て復活しました。

日本獣医生命科学大学図書館 のサイトで、 『ソバとシジミチョウ』 を書評が掲載されています。「『古事記』に登場する「豊秋津洲」を「秋津洲というからには無数のトンボが飛んでいたのだろう」と、その光景を想起させてくれたり、「マンモスかわいい」という言い回しを紹介して「しかしケナガマンモスはアジアゾウサイズである」と教えてくれたり…」と著者の宮下直先生をコトバ感覚がとんでもなく鋭い先生であると評しています。

note連載『工作舎の隠れ推し本』更新。 第8回は、他者への畏れが生み出す神話・伝承の怪物たち 『犬人怪物の神話』 です。中世ヨーロッパ、インド、中国に伝わる、犬の怪物を考察! 本書のプレゼント応募は5月1日(水)まで。ぜひ X(旧twitter) facebook 「#工作舎の隠れ推し本プレゼント」 を明記のうえ投稿するか、saturn@kousakusha.co.jpにメールしてご参加ください。

【編集後記】
●みちくさ市に向けてPOPを作ったり、本を選びなおしたり、電子決済を導入したりしていました。今年も法被で販売するつもりなので、少し涼しいぐらいがいいなぁと思っています。でも、雨は降らないで。(田波)