Facebook icon Twitter icon Forward icon
2024年3月15日号
 
 

3月の新刊

中世パリの装飾写本 改訂新版
書物と読者

■前川久美子
■A5判上製 268頁 定価 本体4500円+税
■2024年3月18日発売

書物の中の芸術として、文字と調和し独自性を保った豪華な装飾写本の変貌を辿る。中世写本美術の入門書であり、読書の歴史を語る書物論。最新研究成果をとりいれた全面改訂&カラー図版増補!

●●●担当編集者より●●●
『中世パリの装飾写本』の初版を刊行したのは2015年でした。2020年5月にはNHK日曜美術館「世界で一番美しい本 ベリー侯のいとも豪華なる時祷書」が放送され、動きが加速しました。
日曜美術館では、パリ郊外シャンティイ城の宝物庫に秘蔵された、ベリー公の『いとも豪華なる時祷書』を8K撮影。この番組の素晴らしいことは翌週に再放送があり、さらに12月にもアンコール放送され、そのたびに売れ行きが伸びたのです。
なぜなら、本書は第11章に『いとも豪華なる時祷書』をあて、もっとも多くのページを割いたばかりか、画家のランブール兄弟、注文主のベリー公にも詳細な解説がなされているからです。「ベリー公の」とつく『美しき時祷書』『聖母のいとも美しき時祷書』まで、丁寧に記しています。そして何よりもカラー印刷の美しさ!
とはいえ、有名な暦の図像12点全部は改訂新版でも収録していません。そこで、暦は12枚のポストカードセットをつくり、抽選の読者プレゼントにしてしまいました(プレゼントにはアクリルスタンドもあります!)。興味のある方はぜひご応募ください。(岩下祐子)

●●●応募券で限定グッズを手に入れよう●●●
本書の帯についている応募券を切り取ってハガキを送ると、抽選で『いとも豪華なる時祷書』暦の特製ポストカード12枚セットか、特製アクリルグッズをプレゼントいたします! 詳細は特設ページにて。

*購入特典の「羊皮紙の切れ端」を用意しました。入手できる書店リストはこちら。
 
 

近刊情報

俯瞰する知——原島博講義録シリーズ
巻1 情報の時代を見わたす

■原島 博
■A5判 約280頁 定価 本体2600円+税
■2023年4月下旬発売予定

情報技術の通史を一望し、コンピュータと近代の歴史、さらには人類の文明の変遷を重ね見る「俯瞰知」により情報社会の問題点に向き合い、未来をデザインする方法を探る。知の旅を巡る第1巻。

 

お知らせ

 

3/18(月)まで、紀伊國屋書店梅田本店「8社合同 良書発掘フェア」

◆ みすず書房、平凡社、白水社、青土社、作品社、晶文社、国書刊行会、工作舎の人文系出版社によるフェア。
独創的な書籍を発行してきた8社ならではの、お薦め良書約4000点が集結! 工作舎からは、グールドの遺著 『進化理論の構造』 『ライプニッツ著作集』 といった高額本から僅少本まで、流通している本ほぼ全点約400冊を取り揃えました。 僅少本リストはこちら。
さらに、サイン本に 架空切手 を仕立てた 『女王の肖像』 もご用意。ふだん店頭に並ばない本をご覧いただけます。この機会をお見逃しなく! フェアの詳細はこちら。

3/19(火)〜3/21(木)日本生態学会大会にて展示販売

◆横浜国立大学で開催される「第71回日本生態学会大会」の企業協賛展示に出展します! 『ソバとシジミチョウ』 の宮下直先生が日本生態学会会長である縁で、工作舎は今回が初参加。宮下先生の著書をはじめ、生物学系の関連書籍を展示販売いたします。学会参加者のみなさま、ぜひお立ち寄りください。
大会公式サイト: https://esj-meeting.net/home_ja/
展示販売会場:横浜国立大学 都市科学部棟2F

 

ストレス学の大家ハンス・セリエの名著『生命とストレス』3刷出来。

◆ カタリン・カリコ博士が影響を受けた本として知られ、博士が2023年ノーベル生理学・医学賞受賞されて以来、注文が相次いでいます。今回帯を改め、「カタリン・カリコ博士を励ました本」を大きく打ち出しました。ぜひ、お手にとってご覧ください。

 

kousakusha TOPICS

◆能登半島地震からの復興を願ったSNSが話題に。地井昭夫著 『漁師はなぜ、海を向いて住むのか?』 が引用され、本書に注目が集まりました。 詳細はこちら。

◆2024年2月9日(金)朝日小学生新聞の一面コラム「天声こども語」で倉谷滋 『ゴジラ幻論』 が引用されました! ゴジラは私たちと同じ、ほ乳類に近いと倉谷滋さんは説明しています。犬歯が見えることがほ乳類の印だそうです。

◆2024年2月18日(日)毎日新聞で、 『わたしはイモムシ』 の著者桃山鈴子さんが取り上げられました。クロアゲハの幼虫が目に入り、「きれいな模様がちりばめられている体を見て、紙に写し取りたいと思った」と語っています。

note連載『工作舎の隠れ推し本』更新。 第5回は、奇想天外な二次元の世界 『プラニバース』 です。本書のプレゼント応募は3月21日(木)まで。ぜひ X(旧twitter) facebook 「#工作舎の隠れ推し本プレゼント」 を明記のうえ投稿するか、saturn@kousakusha.co.jpにメールしてご参加ください。

【編集後記】
●3月末、つまり年度末です。去年の今頃は卒業旅行に行ったり、痛風になったりと楽しいことと辛いことが同時に来ましたが、今年は不摂生がたたることはなさそうで安心しています。来年度も痛風に気をつけながら、新刊イベントの企画を頑張って作ります。楽しみにお待ちください。(田波)